ひたちなか海浜鉄道の那珂湊駅で下車すると駅舎構内に地本の産物や地図が置いてある。地図をもらっていると、水戸黄門と印籠が書かれたカードを渡された。これをもってさかな市場に行くといいことがあると。食べたら円割り引いてくれた。そしてカードをまた渡されて、他でも使ってください、と。
駅でもらった那珂湊絵地図を見ると「湊公園」があった。それで来たときと違う道をあるいて行く。すると右側が断崖絶壁になり、穴がいくつも空いている。たいていこういう穴は戦時中にあけられたものが多いのだ。千葉の茂原と調布飛行場近くで見た掩体壕とは違う。さらに絶壁は続いて道を間違えたかな、と思ったが曲がる道がないのでそりまま歩く。
大きな墓地が見えてきて、その中に古い形のいいお寺があったので入ってみる。地図に華蔵院と書いてある。中をあるくと駅方向に曲がる坂道があった。この坂を登っていくと芝生の広い場所に出た。これが湊公園らしい。水戸の別邸があった場所だったところ。その反対側に映画、二十四の瞳に出てくるような学校の門柱があった。石段を登ると広い校庭が見える。こちらも水戸藩の跡地をりようしたものらしい。
今度は下り坂になり水戸藩が作った大砲製造のための反射炉があるというので左折。ただぶらぶら歩いていくと那珂湊駅に出てしまつた。疲れたので戻って反射炉を見るのは諦める。